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DONの落書き部屋

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「Muv-Luv 小説」
第二部

ソ連編 最終話・前編

   
 それはまるで、聖書に記された世界の終焉とも言える光景だった。
 大地には極彩色で彩られた異形の生物が闊歩し、空は暗雲とした雲に覆われ太陽の光を遮っている。
 震える大地、鳴動する空。
 それは星の・・・・・・この地球と言う星が上げる悲鳴なのかもしれない。
 ただ一方的に喰われ、蹂躙される己が運命を嘆く声なのかもしれない。

 ц03前線補給基地に到達したBETA群の一団は、眼前にある全てを食い尽くしながら基地内を侵攻していた。 基地を形成する施設群は地響きを上げて突進する突撃級と要撃級によって瓦礫の山と化し、後続に続く戦車級によって全て貪り尽くされる。
 有能なオペレーターが席を並べた指揮所も、整備班が油に塗れながら仕事に勤しんだ格納庫も、基地要員の囁かな楽しみがあったPXも、人の営みが存在した場所が次々と消えていく。
 人が創り出した人工物、僅かに残った自然がBETAに食い尽くされ、二度と命が芽吹くこと無い不毛の大地へ変わってしまう。 ・・・・・・此処もまた、ユーラシア大陸の各所で見られる光景と同じになりつつあった。


 これがBETAだ。


 ―――これこそがBETAだ。


 地球の自然、人類が存在した証、それら全てを一切合切別け隔てなく蹂躙する存在。


        Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race
                ― 人類に敵対的な地球外起源種 ―


 語源通り、BETAとは正しく人類の、いや地球にとっての敵である。

 人類は度々母たる地球を蝕む害虫と揶揄されることがあるも、BETAが地球へ齎す環境被害は人類の非では無い。
 動植物を食い荒らし、地形すらも変貌させ、美しき青き地球を茶褐色の無残な星へと変えるのがBETAだ。
 人類が地球を汚すことは、人類と言う種を生み出した地球自身の自業自得と言えなくも無いが、他星からやってきたBETAによってソレが成されるのは一方的な搾取でしか無い。

 だから人類は戦う。
 地球を守るため、人類と言う種を守るため、よるべき国のため、住むべき土地のため、大切な人のため、己の誇りのため・・・・・・最後まで諦めず足掻らい続ける。

 だが哀しいかな、BETA戦争が勃発してから既に半世紀近くの年月が経ってしまっている。
 その間に地球に齎された被害は、甚大の一言で足りるものでは無い。 地形は大きくその姿を変え、海洋は重金属によって汚され、限りある資源は湯水のように消費され続けてきた。
 現状のまま戦争行為を続けるのであれば・・・・・・地球が持たなくなる日はそう遠い未来では無いのかもしれない。

 幾つもの残骸を食い尽くした戦車級が次に向かったのは、先ほどまでソ連軍の警備隊が日本のスタッフに退去を促していたコンテナの一つだった。
 皆避難したのか、周囲に人影は無い。
 戦車級はコンテナに跳びかかり、その強靭な顎で外壁に喰らい付いた。 戦車の装甲すら噛み砕く戦車級の顎にとって見れば、軽合金で出来た外壁など薄紙にも等しい。 瞬く間に外壁を食い破った戦車級が内部へ侵入しようとした瞬間・・・・・・コンテナ内に設置されたセンサーがBETAの存在を感知し、内部に仕込まれた指向性の爆薬が起爆した。 
 爆発の衝撃は外側に広がり、格納されているモノには一切傷つけることなく周囲の戦車級を吹き飛ばす。
 
 爆発によって巻き起こる白煙・・・・・・その中にゆっくりと動く影があった。
 大きい、周囲に群がる戦車級よりも大きな物体が動いている。 サイズは要撃級と同等、大凡12m程の高さがあるナニかが白煙の中に存在していた。
 新たに現れた獲物へ標的を切り替えたのか、数体の戦車級が白煙の中へ突入していく。
 戦車級の動きに反応したのか、影が腕らしきものを無造作に振ると、戦車級だった肉片が体液と共に白煙から吐き出される。 そしてその後を追うように、巨大な影がのっそりと白煙の中から姿を見せた。

 ―――戦術機。 もしこの場に人がいれば、そう呟いただろう。

 各国の軍が運用している戦術歩行戦闘機。
 限りなく人型に近い形状を持つ戦術機と白煙の中から姿を現したソレは、確かに同じ人型に近いという点では酷似していた。
 だが戦術機の構造に詳しい人間が見れば、二者が全く別のコンセプトで製造されたモノだと気付いただろう。
 戦術機は一部の例外を除き、基本的に人型を模した形状をしている。
 白煙の中から歩み出たソレは人型と言えなくもないが・・・・・人型と言うには余りにも歪な姿だった。
 まず頭部が無い。 厳密に言えばあるが、顔らしきモノが肩の間に埋めこまれているので、首を含む頭が見当たらないのだ。 そしてアンバランスな手足の長さ。 直立状態でも地面に触れるほど長い手は細く、指に当たる部分が無い。 足は手に反比例するように短く、バランスを取るため猫背な前傾姿勢を作って歩いていた。
 また、ソレの全身は丸みを帯びた艶のない白い装甲で覆われおり、見る者に酷くシンプルな印象を与える。

 ゆっくりとした動作で歩き続けるソレは、近寄ってくる戦車級を長い腕で薙ぎ払いながら突き進む。
 白い装甲は次第に戦車級の血と肉片で色褪せ、まるでBETAのような極彩色に染まっていく。
 ソレは緩慢な動作で戦車級を払い続けるのだが、一体の要撃級がその眼前に現れた途端、その動きが突然変わる。
 要撃級がその衝角を向けるよりも早く、ソレは格納庫の残骸を足場にして大きく跳躍し、要撃級の頭上から襲いかかった。

 空中で身を捻り、鋭い腕で要撃級を刺し貫いた動きは・・・・・・機械のそれでは無い。

 日本から派遣された部隊の人間が、地表を飛び回り、長い腕部を振るってBETAを駆逐するその動きを見れば、きっと既視感を覚えただろう。

 昨年末、日本帝国にて確認されたBETAがいる。

 ―――遊撃級・パルチザン。

 1995年に確認された兵士級に続き、明確な呼称が付けられた新種である。
 ・・・・・・余談ではあるが、この種には幾つか不可解な点がある、
 月面でのファーストコンタクトから今日まで、類別され名称付けられたたBETAの種は八種類。 無論、それ以外にも多種多様なBETAはいたが、その確認数の少なさとデータ不足から種別名が付けられることは無かった。 
 ・・・・・・にも関わらず、極東の戦場にてたった一度、それも三体しか出現しなかったBETAに名が与えられた。
 疑問に思う者がいなかったわけではない。 だがそれらの声は全て揉み消された、たった一つの事実を隠蔽するためにだ。

 
「―――N-01のシグナルを確認。 BETAと交戦中の模様」

「―――続く、02、03の起動も確認。 システムに異常無し」

「―――【鵺】、活動限界時間まで、残り約1800秒」

「―――ふむ・・・・・・実験でわかっちゃいたけど、やっぱり向かってくる見たいだねぇ。 まぁアレだけ弄り回せばお仲間だってことには気づかないか」

 基地より遠く離れた安全な場所で、そう呟く集団がいる。
 彼ら言葉に呼応するかのように、鵺と呼ばれた異形の戦術機はその動きを活性化させるも、例えBETAの追従を許さない俊敏な動きが出来たとしても、圧倒的な物量の前にそれは余りにも無力だった。
 三次元的な機動が可能な戦術機がそうであるように、鵺もまたBETAの波に飲まれ、消える。

 正史には何ら影響を与えず、消えた鵺。
 果たして鵺の登場に意味はあったのだろうか?
 鵺の存在した意味とはなんだったのだろうか?

 あえて答えよう。
 存在したこと、それこそに意味があるのだ。

 鵺だけでは無い。

 世界を渡った男。
 家族を失った少女。
 家の名に翻弄された姉妹。
 壊れた少女。
 世界の行く末を握る男。

 そして、白き獣に託された願い。

 それらは正史では決して存在しない者、表舞台に出ることが無かった者達。

 今回の歴史では、それら全てが介入する。
 此度、このソ連の大地で行われた策謀渦巻く国際計画を皮切りに、悲劇を繰り返す少年が知る歴史とは少しづつ変化していく。






                                 そう


                            一人の少女が描いた


                              とてもちいさな
 

                              とてもおおきな
 

                              とてもたいせつな


                           あいとゆうきのおとぎばなし
  

                               その一節に

  
                 かれとかのじょの物語が記され、新たなおとぎばなしが今、始まる。











                    Muv-Luv Alternative IF ~かれとかのじょのおとぎばなし~
        
                         ソ連編最終話  かのじょの覚悟・前編
     
 





 2001年 8月19日
 ソ連軍 ц03前線補給基地・第19番格納庫付近

『がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあああああああああああッ!!』

 ヘッドセットのスピーカーから響き渡った絶叫。
 それは彼女にとって聞き慣れた男の声だった。

「―――ッ!?」

 栞の注意が眼下に群がるBETAから、無意識に声の発信源である19番格納庫へと向けられる。
 レシーバーから聞こえた声は真奈美が搭乗する不知火が拾った音声だろう。 ジャミングの影響が少ない短波通信で届いたその声の主は・・・・・・間違いなく隆だ。 
 飄々として、掴みどころがなくて、自分の苦しみよりも他人のことを考える彼。

 その彼が・・・・・・絶叫を上げるほどの出来事が内部で起きた。

(―――隆ッ!!)

 彼女の胸中に燻っていた不安と焦燥が再燃する。 直ぐにでも格納庫の内部に突入し、彼の姿を自分の目で確認したい。 だが押し寄せるBETAは刻々とその数を増し、栞にその隙を与えてはくれない。
 基地の周辺に展開した一時的な防衛線は基地要員の撤退を持って放棄され、既に相当数のBETAが基地内部へ侵入しつつあった。 今はまだ戦車級の小さな群れが押し寄せてくるだけだが、要撃級や突撃級が此処に向かってくれば一機で持ちこたえることは不可能だろう。

「欝陶しいのよ!! アンタたちはッ!!」

 突撃砲を保持した不知火の腕を大きく振り、フルオートで36㎜砲弾を斉射し戦車級を薙ぎ払う。
 網膜にはリロードの文字。 周囲を一掃することで僅かに生まれた間に、突撃砲への給弾作業が副腕によって行われる。
 この隙に真奈美の不知火が捉える格納庫内部の画像を受信したいと思うも、この状況で視界を阻害することは自殺行為に等しく、栞は断腸の思いでその操作を実行には移さなかった。
 だが幾ら彼女が自身の頭で分かっていても、その焦る気持は不知火の挙動へ如実に反映される。
 彼女は戦術機の特性を生かした機動砲撃でBETAを迎撃し続ける。 それは光線属種が存在しない戦場においては、被弾する可能性が少なく効率的にBETAを排除できる機動ではあるも、高速で動く機体からBETAの動きを予想し砲撃することは、搭乗者にかなりの集中力を必要とする芸当でもある。
 故に隆の身を案じ、著しく集中力を欠いた栞は無駄弾とも言える砲弾を幾つも放ってしまう。

「―――ちッ!! 新兵じゃ無いのよッ!! こんなことで動揺するな、私ッ!!」

 その結果に舌打ちをする栞。 苛立ち気に自分にそう言い聞かせるも、

『あ・・・・・・あぁあ・・・・・・』

『隆、喋るんやないッ!! 真奈美、躊躇っとらんで撃つんやッ!!』

『ッ!! ・・・・・・よくも隆さんをぉぉぉぉぉッ!!』

『隆さん!! しっかりしてッ!! 隆さん!! 』

 様々な感情が入り雑じった声が彼女の集中を阻害する。
 焦る気持を必死に抑え、心もとない推進剤の残りに気を配りながら、彼女はたった一機でBETAの侵攻を遅らせようと足掻き続ける。
 無論、押し寄せる全てBETAを一機で留めることは出来ない。 撃ち漏らした戦車級が格納庫へ侵入するのが脇目に見えるが、それらの排除は先んじて格納庫内部に侵入した真奈美に任せるしか無かった。

「―――通信さえ繋がれば隊長達を呼べるのに」

 絶望的な状況に栞は思わず弱音を漏らしてしまう。
 基地に辿り着く前に別れた二人は、今頃輸送機の離発着情に向かっているはずだ。 幾ら広大な補給基地とは言え、戦術機の速度を以てすれば短時間で移動することは出来るのだが、こちらの状況を伝えることが出来ない以上、彼らに救援を求めることは出来ない。
 何を叫んでも、ノイズしか返って来ないレシーバー。 静流から教えられたとおり、通信を阻害する何かが基地の何処かで発せられているとしか思えなかった。

(―――どうする? どうすればいい? こんなところで皆と死ぬなんてゴメンよッ!!)

 高機動中に発生するGに揺さぶられながら、栞は必死に頭を回転させる。
 だが援軍も見込めず、内部の状況が分からない以上、彼女に出来ることは一体でも多くの戦車級を内部に侵入させないことだった。
 もし彼女に、隆達がいる19番格納庫だけではなく、その隣にある18番格納庫へ注意を向ける余裕があれば・・・・・・結果は変わったかもしれない。
 試作99型砲を運搬しようとしている唯依と第参開発局のメンバーと、凛が乗る不知火。
 彼らの存在に気づけば、何らかの手が打てたかも知れない。
 だが視野の狭くなった彼女はそのことに気がつかない。
 減り続ける残弾と推進剤、そしてスピーカーから聞こえる仲間の悲鳴に精神を磨耗させながら、たった一人で戦い続ける。

「アンタ達なんかに皆を殺させるかぁぁぁぁぁぁッ!!」

 ―――最後の120㎜散弾を放った直後、

『―――聞こえるか・・・・・・誰か居る・・・・・・返事をしてくれッ!!』

 ノイズ混じりの通信がヘッドセットから響く。 それを耳にした彼女が戦術マップに視線を向ければ、友軍を示す青い光点が二つ、不知火のセンサー探査範囲ギリギリに表示されていた。
 IFFが光点の情報を瞬時に解析し、それがアルゴス試験小隊に所属する不知火・弐型とF-15Eだと教えてくれる。

(―――ッ!! 大人しく待ってることも出来なかったの!!)

 そう栞は思うも、即座に一度は閉じたオープン回線を開く。

「中に人がいるわッ!! 周辺のBETAを排除しなさいッ!!」

『ッ!? 篁中尉がまだ残っているのかッ!?』

「余計なこと考えてると、助けたい人が死ぬわよッ!!」

 一方的に栞はそう告げ、返信を待たずに機体を格納庫の中へと滑りこませる。
 入り口付近に居た数体の戦車級を踏み潰し、立ち並ぶ整備担架を倒さないよう機体を立脚させた彼女は直ぐ様周囲を索敵し・・・・・・見てしまう。

『駄目ッ!! 隆さん、気を失っちゃ駄目ッ!!』

『隆、死ぬんやないッ!! こんな場所で死ぬなんてワイは許さへんでッ!!』

 喚き立てる葵と洋平。 その手や服、顔までもが赤黒い液体で染まっていた。
 二人は赤い水溜りの上に座り込んでいる。 それが水溜りでは無く血溜まりだと栞は気づかない、気付こうとしない。 何故なら、彼女の意識がある一点に釘付けになっているから。

『血が、血が止まらない・・・・・・いやぁぁぁぁぁッ!!』

 端正な顔を、手を、服を、赤いナニかで染めた葵が、横たわる隆の足を必死に抑えている。

『・・・あぁぁ・・・・・・畜生・・・・・・』

 何時のもサングラスはどうしたのか、素顔を晒した隆が血の気の失せた顔で喘いでいる。
 栞はその光景を知覚することが出来なかった。
 記憶にある隆の姿と、今の彼の姿が余りにも違うから。
 
「あ・・・・・・あぁあああああ・・・・・・」

 我知らず、震えた声が喉から漏れる。 漸く脳が逃れようの無い現実を自覚し始めたのか、目に映る光景の持つ意味を理解してしまう。

 重機関銃を構え、近寄ってくる戦車級に向けて発砲する洋平。

 泣きながら隆の足を抑える葵。

 苦悶の表情で喘ぐ隆・・・・・・その右足が


 ―――無かった。


『皆に近寄るなぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!』
 
 真奈美の絶叫を耳にし、栞は我に返る。
 怪我の度合いと出血の量から見て、直ぐにでも適切な処置を施さなければ隆は死ぬ。
 即死で無かったのが幸いだと言うべきなのかもしれないが、予感していた一番最悪な状況の一つに違いはなかった。

『うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!』

 隆の惨状に我を失っているのか、真奈美は我武者羅になって三人へ襲いかかろうとする戦車級へ短刀を突き立てていた。
 突撃砲を使わない辺り、まだ最低限の理性は保っているのかもしれないが、閉鎖空間で巨大質量である戦術機が動き回ればそれ相応の被害を周囲に与えるのは避けられない。 実際、不知火の腰から突き出た跳躍ユニットが何輌もの整備担架をなぎ倒し、整然としていた格納庫の内部は見る影もなく荒れ果てている。

「ランサー07ッ!! 落ち着きなさいッ!!」

『よくもッ!! よくも隆さんをぉぉぉぉぉッ!!』

 栞が静止するも、激昂に陥った真奈美には届かない。
 この人選は失敗だったと、栞は暴走する真奈美を見て思う。
 後催眠暗示のキーは部隊の上位権限者にしか与えられていない。 先任とは言え、同じ少尉である栞には真奈美を強制的に止める手立てがないのだ。 だが今更静流の判断を恨んでも状況は変わらない、ある程度の損傷は已む無しと栞が覚悟を決めた瞬間・・・・・・ソレは突然真奈美の背後に現れた。

「真奈美ッ!! チェックシックスッ!!」

「―――ッ!?」

 性根にまで叩き込まれた訓練の賜物か、真奈美は反射的に背後を振り向こうとするのだが、格納庫の壁をぶち破って侵入した要撃級の衝角が叩き込まれるほうが僅かに早かった。
 咄嗟に栞は機体を屈ませ生身を晒す三人へ覆い被さると同時、強烈な衝角の一撃を背後に受けた真奈美の不知火は為す術も無く吹き飛ばされた。







「―――くっそッ!! 中の様子が全然わからねぇッ!!」

 そう吐き捨てつつも、ユウヤが乗る弐型は正確な狙撃で戦車級に36㎜を叩き込んでいた。
 一方的に告げられた格納庫周辺のBETA掃討。 内部に唯依やスタッフ達がいるのであれば、彼らの身を守るためだと思い迎撃を続けられるのだが、ノイズの酷いレシーバーは使い物にならず、中にいるであろう人間と連絡が取ることが出来ない。
 しかもだ、先に到着していた帝国軍の不知火は自分達が使用していた18番格納庫では無く、隣接する19番格納庫の内部へと侵入した。 彼女が言った中に人が居るとは、19番格納庫に間借りしていた帝国軍の人間のことだとすれば、弐型や試作99型砲に携わったスタッフは何処に居るのか?

『アルゴス01、周辺掃討は私がやるわ。 貴方は内部の確認を!!』

「駄目だ、BETAの出現数が跳ね上がってやがるッ!! 一機じゃ無理だッ!!」

 可動している戦術機が集中しているせいか、戦術マップに表示されるBETAの集団が此処に向かって迫りつつあった。
 焦る気持ちを必死に抑えつけ、ユウヤは内部の様子を伺うチャンスを求めて足掻き続ける。

『・・・・・・ゴス01・・・・・・聞こえ・・・・・・こち・・・・・・』

 だからか、レシーバーから聞こえた声にユウヤは即座に反応することが出来た。

「誰だッ!? ノイズが酷くて聞こえないッ!! もう一度言ってくれッ!!」

『アルゴス01ッ!! 三時方向ッ!!』

 ステラの声に従い戦術マップと目視で確認すると、一機の戦術機の姿を確認することが出来た。

『こちらシュピーゲル03。 俺だ、平だッ!!』

 自分と同じ不知火、しかしモデルは壱型丙。
 何故此処に彼がそんな機体に乗って現れたと疑問に思うも、噴射滑走から主脚に切り替え腕部と背部兵装担架に保持した突撃砲から砲弾を撒き散らしてBETA迎撃に加わるその姿を見て、野暮な考えだと頭を切り替えた。

『奇遇だな二人ともッ!! 何か忘れ物でもしたのかッ!?』

「―――ああ、デカイ忘れ物だよッ!!」

『シュピーゲル03、そちらも忘れ物かしら?』

『いんや、こっちは歯牙無い小間使いさッ!! そっちと違い、理不尽な上官に振り回される身なんでねッ!! XFJ計画に関わるスタッフは一名を除いて全員基地から脱出した、二人の忘れ物は間違いなくソコにいるはずだッ!!』

(―――ッ!! あの馬鹿ッ!!)

 ユウヤは慎二の返答に自身の予感が的中したと舌打ちする。

『アルゴス01、此処は俺が代わるッ!! 忘れ物と・・・・・・ウチのじゃじゃ馬達を回収してくれッ!!』

『行ってアルゴス01ッ!! 二機いれば、少しは持ち堪えられるッ!!』

「了解ッ!! 頼むぜ、二人ともッ!!」

 そう二人に背中を押されたユウヤは砲撃を止め、即座に格納庫へ向けて降下した。








『―――篁中尉ッ!! 無事かッ!?』

 外部スピーカーでそう叫びながら格納庫へ滑りこんできた弐型の姿に、唯依だけでなくその場にいた第参開発局のメンバー全員が驚きに目を見開いた。
 内部の機材に一切触れること無く格納庫に侵入したユウヤは、米軍出身者の面目躍如とばかりに格納庫内部に侵入していた戦車級を36㎜砲弾の一斉射で全て撃ち貫く。
 その安定した挙動と迷いのない動きを見た麻美は、ユウヤが弐型の扱いを本当の意味で熟知しつつあると感じた。

「―――ブリッジス少尉。 何故貴様が此処にいるッ!?」

 先程のショックが抜け切れていないのか、ふらつく足取りで弐型へ歩み寄りながら声を張り上げる唯依。
 BETAの襲撃、試作99型砲の運搬、そして先ほど見た彼女の価値観の外にあった現実、それら度重なる出来事に翻弄されながらも、未だ二十歳にも満たない少女は健気なまでに己の使命を全うしようとしていた。

「試験小隊に基地への帰還命令は出ていないはずだ!! この状況で基地に戻ってくるなど・・・・・・貴様何を考えているッ!?」

『それはこっちの台詞だッ!! 中尉こそ何やってるんだよッ!! 自分の命よりもそんなに99型砲が大切なのかッ!!』

「当然だ!! 私はXFJ計画の行く末を預かる身だ!! 己の命が帝国の貴重な機材に勝ることなどありえん!!」

『ふざけんなッ!! 装備より人間の命が大事だって言ったのはおまえじゃないかッ!! ありゃ嘘だったのかよッ!!』

「・・・・・・嘘ではない。 だがこれは・・・・・・私の矜持なのだ」

『―――ッ!! そんなもんのために、おまえを失うわけにはいかないんだよッ!!』

 ユウヤの一喝を浴びた唯依はビクっと肩を震わせ、ばつが悪そうに俯いてしまう。

「―――いいかッ!! XFJ計画は絶対に成功させるんだ、そのためにはおまえは必要なんだよッ!! こんなところで死なせてたまるかかッ!!」

 言うやいなや、弐型が保持する突撃砲が火を噴く。 放たれた36㎜砲弾は格納庫のゲート付近に群がり始めた数体の戦車級を四散させた。
 熱くなっているように見えて、ユウヤは周囲の状況に眼を向けることを忘れてはいなかった。

「―――どのみち俺はな、【味方を絶対に置き去りにするな】って、米軍で散々叩き込まれてきたんだよ。 だからおまえも見捨てない・・・・・・絶対になッ!!」

 力強く言い放つユウヤ、その言葉に黙って頷く唯依。
 それは傍目から見て、ある感情の垣根を越えた者同士が紡ぐ新た絆にも見えた。
 だが熱くなった二人は気づかない。
 絶望的な状況の中だが、二人の周囲には傍観者達が大勢いることに。

「―――コホン。 ・・・・・・取り込み中のところ悪いが、いいか?」

「『―――ッ!?』」

 わざとらしい咳払いの後、横合いから挟まれた一言に二人は冷静さを取り戻す。

「ブリッジス、貴様の他には誰がいる?」

『奈華宮大尉ッ!? どうして此処に・・・・・・』

「疑問を口にするな、私の質問に答えろ少尉」

『は、はッ!! 外にはステラのF-15Eと平中尉の壱型丙が・・・・・・隣の格納庫では帝国軍の機体が複数可動している模様』

「―――そうか」

 頷き麻美は数刻の間思索に耽る。
 凛の不知火だけでなくユウヤが駆る弐型が現れたことで、試作99型砲の運搬とメンバーの退避に必要な時間は大幅に短縮された。 隣では未だに帝国軍の人間が何かをしているようだが、悪いがその手助けをする義理も時間も無い。
 むしろBETAの注意がそちらに向くことで、自分達が退避するまでの時間が稼げればとさえ麻美は考えていた。

「―――凛、跳躍ユニットに異常は無いな?」

『―――はい、跳べます』

 やや震える声で麻美に答える凛。
 少女が搭乗する不知火の頭部は戦車級に齧られ半壊しているが、その両手に保持した試作99型砲を運搬するのに支障は無い。 そして無理をして試作99型砲のメンテナンスハッチに身を潜めるよりも、二機の管制ユニットへ全員を押しこむほうが安全だろう。
 直ぐ様その旨を全員に伝えた麻美は、ユウヤが乗る弐型を仰ぎ見ながらポツリと呟いた。

「―――仲間を守るか」

『―――は、馬鹿にするならすればいいさ。 それでも俺は部隊の仲間を・・・・・・』

 その声は弐型に乗るユウヤに聞こえたのか、不機嫌を露骨に含ませた声で彼は答えようとしたのだが、

「誤解するな、私はお前を馬鹿になどせん。 ・・・・・・ただ、な。 そこに私たちが含まれていないことに寂しさを覚えたまでだ」

 言って麻美は弐型に背を向け、誰にも見られる事無く自嘲気味な笑みを浮かべる。

 仲間を大切に思う。
 それは当たり前のことだろう。
 だが、そんな当たり前のことを臆面も無く叫ぶユウヤが、彼女には酷く眩しく見えた。
 仮初の体面と体裁を取り繕った下で、何ものにも優先して守るべきモノがある彼女には・・・・・・その台詞を心から叫ぶことは出来ない。

「―――マユ?」

 軽く頭を振り、顔を上げた麻美は少女の様子がおかしいことに気付く。
 人外の力を得た白き少女は、虚空に視線を送ったまま微動だにせず立ち尽くしている。

(・・・・・・力の使い過ぎか?)

 延命のためとは言え、幼き身体に施された様々な治療は少女に特異な力を幾つも与えてしまった。
 ソレが偶然で無かったことを麻美は知っている。
 数百、数千の命と引換に確立された技術だと知っている。
 少女の意志は関係無しに、大人たちのエゴで行われた外法の業。
 その罪が消えるとは思わない。 姉と同じ罪を、自身もまた背負う覚悟があったから自分は此処にいるのだ。

(全ては・・・・・・あの人が望んだから)

 思いつめた顔で内心そう呟く麻美を他所に、少女は無邪気な笑みを浮かべ小さな口で言葉を紡ぐ。

「―――お兄ちゃん、動いていいんだよ」








「―――ッ!!」
 
 突然の衝撃に真奈美はただ身を竦めることしか出来なかった。
 要撃級の衝角は不知火の兵装担架を容易く吹き飛ばし、幾重にも張られた背部装甲に大穴を穿つ。
 真奈美は管制ユニットの衝撃吸収材が持つ許容量を遥かに超える衝撃に揺さぶられ、失いそうになる意識を必死に繋ぎ止めていた。

 ―――死ねない。

 ―――こんな場所で死ぬことなんて出来ない。

 母を、姉を、多くの友達や仲間、そして今彼の命を奪おうとするBETAを残したまま、死ぬことなんて絶対に出来ない。
 復讐で戦うことは止める。 そんな志を持った時があった。
 だが無理だ、そんな建前を何時までも掲げていることなんて出来ない。
 だって私は憎い、BETAが憎い、殺しても殺しきれないほどに憎い。

 ―――だから

 アイツら殺し尽くす前に、死ぬことなんて絶対に出来ないッ!!

『―――真奈美!! 生きてるわねッ!?』

 栞の声が聞こえる。
 彼女の声が聞こえるなら自分はまだ生きてる、要撃級の一撃を受けても自分はまだ戦える。

「は・・・・・・はい」

 そう答えた真奈美は管制ユニットに挿し込む光に気付いた。
 それは要撃級の一撃で歪み亀裂の走った管制ユニットの隙間へ挿し込む格納庫内の照明だった。
 脳震盪を起こしているのを自覚しながら間接思考制御を用い網膜に機体ステータスを表示させる。
 ノイズの酷い周辺画像の上にポップアップするウィンドウ。 目を凝らす必要もなく、右半身が赤く染まりシグナルがロストしていることが分かった。
 管制ユニットに亀裂が走るほどの衝撃を受けた機体が無事で済むわけがない。 にもかかわらず、自分は生きている。 本当ならそれを喜ぶべきなのだろうが、今の少女のそんな余裕は無かった。

「―――くそッ!!」

 最早この機体では戦闘は愚か、満足に歩くことすら出来ない。
 これでは・・・・・・BETAを殺すことなんて出来やしない。

『真奈美、その機体はもう無理よ!! 放棄して脱出しなさいッ!! 隆達と一緒に運ぶから、なんとか下まで降りてきてッ!!』

「了解・・・しました」

 栞の指示に従い強化外骨格の機動レバーを引くも、先程の一撃で制御系がイカれたのか、緊急時に衛士を守る強化外骨格は機動しなかった。
 仕方なく歪んだハッチの隙間から抜けだし、喧騒轟く格納庫の内部へと身を晒す。
 胸部から肩部へと飛び移り、機体に押しつぶされて歪んだキャットウォークへ降り立った真奈美が振り向けば、整備担架の一つに寄りかかるようにして自機が倒れており、その向こうには全身を36㎜で撃ち貫かれた要撃級の死体が転がっている。
 栞の不知火がBETA迎撃を続ける姿を脇目に、キャットウォークの手摺に凭れかかりながら眼下に目を向けると、ソコには血溜まりの中に倒れる隆とその応急処置を行っている葵と洋平の姿があった。

「―――くッ!!」
 
 視界が涙で滲む。
 それは隆の姿に同情してか。
 それとも腑甲斐ない自分を呪ってか。
 溢れかえる感情に翻弄される真奈美は、自分の感情がそのどちらなのかが分からない。

 だが、自学出来る確かな思いが一つある。
 それは殺意だ。
 彼を・・・・・・傷つけた、大切な仲間を傷つけたBETAへ向ける殺意。

 絶対に殺す。

 殺し尽くす。

 だが自分には武器が無い。 BETAを殺す為の術が無い。

(衛士だって言っても、戦術機が無くちゃ何も出来ない・・・・・・BETAを殺すことなんて出来ないッ!!)

 胸中で己の無力を嘆く真奈美。
 だが一瞬後に少女は・・・・・一機の戦術機の存在に気付いた。
 傾斜したキャットウォークの先、管制ユニットのハッチが開け放たれたまま固定されている不知火壱型丙に。
 迷うこと無く真奈美は壱型丙に向かって走りだす。
 その姿を葵や洋平が見れば止めただろう。 未だ壱型丙と管制ユニットのメインCPUであるAsura-daの接続は出来てない。
 たとえ乗り込んだとしても、動かない戦術機など高価な棺桶に過ぎない。
 だがそんなことなど露知らず、真奈美は俊敏な身のこなしで壱型丙に取り付き、管制ユニットの内部へ滑り込んだ。
 シートに座ると同時、強化装備と機体がリンクし網膜に様々な項目が映しだされるも・・・・・・その全てがエラーを示す赤で染まる。 それを見て、どうしようもない絶望感を感じて俯く真奈美。

 暗闇が支配する管制ユニットの中、一人絶望に暮れる少女。
 突撃砲が奏でる轟音も、廃材が舞い散る汚れた空気も此処には存在しない。
 そこは完全に外界と隔離された世界。
 自分一人だけの、孤独に包まれた世界。

 あの時と同じ。 三年前、BETAが来ると聞いて家族と逃げた時と同じだ。
 母と姉と離れ離れになって、不安と絶望に押しつぶされた時と同じ。
 このままでは・・・・・・自分だけが取り残される。
 また皆・・・・・・自分の周りから居なくなってしまう。

 ―――嫌だ。 あの時と同じになるのは・・・・・・絶対に嫌だ。

「・・・・・・動いて」

 真奈美は操縦桿に手を添え・・・・・・俯いたまま呟いた。

『チェック・・・・・・エラー。 接続できません』
 
 無慈悲なAsura-daの回答が管制ユニットの中に響く。

「動いて・・・・・・動いて・・・・・・動いて・・・・・・動いてよぉ」

 真奈美は操縦桿をきつく握り締め、何度も何度も呟く。

 全ては自分の未熟さが招いた結果だと後悔しながら。
 自身が余計なことを口走らなければ。
 躊躇わず戦車級を撃っていれば。
 皆は・・・・・・隆は・・・・・・こんな危険な状況に陥ることは無かった。

「―――お願いだから動いてッ!!」

 だから彼女は懇願する。

「Asura-da、このままじゃ皆が死んじゃう。 皆・・・・・・BETAに食べられちゃう・・・・・・だから・・・・・・・動いて」

『―――エラー。 接続できません』

「―――神様・・・・・・皆を助けて」

 それは祈りだった。
 家族を失った時、神の存在を否定した少女が願う祈り。
 少女に信仰心と呼べるものは無い。 だが今の少女に出来ることは、神に縋ることしか無かった。

『―――エラー。 接続できません』

 だが神はいない。
 人間にとって都合のいい神など存在しない。
 奇跡などと言う、都合の良い偶然など起き得ない。
 
 しかし・・・・・・必然はある。
 必然が偶然を、奇跡を呼ぶ。
 運命の悪戯でも曖昧な神の奇跡でも無く、必然こそが絶望を打ち砕く。
 奇跡は神に祈ることで起きるのでは無い・・・・・・人の手で起こすべき事柄なのだ。
 多くの人の願いや思い、そして積み重ねてきた行動。
 本人達が気づかなくとも、それらに意味はある、必然を生む力となる。

 だからこそ、人が起こした奇跡は何時だって絶望的な運命をねじ曲げるッ!!

「―――くぉのぉぉぉわからずやぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 激昂した真奈美は力任せにコンソールに拳を振り下ろす。
 それは奇しくも、隣接する格納庫にてもう一人の少女が呟いたのと同時だった。

『―――外部より信号を受信・・・・・・機体接続チェック・・・・・・オールグリーン。 システム、マキシマム』

 一瞬後、真奈美の網膜に映る機体ステータスが全て青く塗りつぶされた。

「え? ・・・・・・ええ?」

 目の錯覚かと真奈美が混乱している間にも主機が低い駆動音を立てて起動し、壱型丙の頭部、人間の双眼を模したセンサーが・・・・・・力強い光を放った。






 
 「あ・・・・・・あぁぁ・・・・・・足が・・・・・・俺の・・・・・・足がぁぁぁぁぁ」

 「隆さん見ちゃ駄目ッ!! 助かる・・・・・・きっと皆助かるから私だけを見ててッ!!」

 そう葵は叫ぶも、その可能性は限りなく低かった。
 隆はフォークリフトごと戦車級に足を喰われた。 なんとか止血は出来たものの、失った血と、その外傷を見た精神的ショックは並大抵ではない。
 人は腕や足を失った痛みとショックで、その場でショック死することもあるのだ。 何時隆がショック症状に陥り、心停止するか分からない。 

「・・・・・・くぅ!!」

 葵とて隆の傷口を直視することが出来ない。
 太腿の半ばから先を失った彼の足。 生体接着剤で固めたとは言え、半透明の皮膜の向こうには生々しいピンク色の筋肉と白い骨が見え隠れしている。
 モルヒネで痛みは和らいでいるようだが、直ぐに適切な処置を施さなければ彼の命は持たないだろう。 ・・・・・・だが半径数十kmに渡ってそんな処置が出来る施設など存在しない。
 このままでは彼は死ぬ。
 避けられないその事実に、葵の思考は暗澹とした思いで溢れかえりそうになる。

「・・・・・・ッ!!」

 視界が突然悪くなった。 それが溢れ出た自身の涙だと気付いた葵は、隆の血で濡れた自分の手で拭い取る。

「・・・・・・あ、葵」

「な、なにッ!? 隆さん、どうしたのッ!?」

 か細い声で自分を呼ぶ声に気づき、葵は隆の顔を覗き込む。

 サングラスの無い彼の顔。
 今までにも何度か見たことがある彼の素顔。
 その顔が・・・・・・これで見納めになるかもしれない。

「・・・大丈夫・・・か?」

 苦痛を訴えるのかと思いきや、彼が呟いたのは気遣いの言葉だった。

「な、なに言ってるのよ!! 私なんかよりも、隆さんのほうがよっぽど重症なのよッ!!」

「・・・・・・だって・・・・・・お前・・・・・・血が」
 
 言って彼は震える手を伸ばす。
 血を失いすぎて意識が朦朧としているのか、もしくは目がもう碌に見えていないのか。
 彼の血で濡れた頬に、彼の手が触れる。
 こんな、こんな状況なのに、彼は私の身体の心配をしてくれている。

「大丈夫。 私は大丈夫だから・・・・・・」
 
 泣き出しそうになるのを必死に堪えながら、葵は隆の手を両手で抱き抱える。
 まだ温かい彼の手。
 この暖かさは何時まで感じていられるのだろうか?
 後、何分、こうして感じていられるのだろうか?
 
 彼を助けたい。 彼を死なせたく無い。 
 仲間だから? それとも自分の仕事を手伝ってくれる人だから?
 最初は怪しくて疑いを抱いた人なのに、それが何時からか彼と一緒にいるのが当たり前になっていた。
 だからもう・・・・・・彼のいない日常なんて考えられない。

(―――ッ!! 部長と連絡が取れればッ!!)

 ある閃きが葵の脳裏に過ぎる。 
 以前、自身が所属した部署。 戦術機のデータ開発を隠れ蓑に存続する、帝国の・・・・・・いや世界の医療技術の根底を創りだした場所。
 既に基地から退避しているだろうが、彼なら隆を救えるかもしれない。

「Asura-daッ!! 外部との通信は出来な・・・・・・」

 戦術機の、Asura-daの通信機ならば基地から脱出した彼と連絡が取れるかもしれない。
 僅かな望みを抱き、葵は動かないはずの壱型丙を見上げて・・・・・・硬直してしまう。

『あああああぁぁぁぁああああああああああああッ!!』

 聞きなれた少女の絶叫を上げながら、壱型丙が機体を固定するロックボルトを次々と引き剥がしている。
 何故? と葵が思うよりも早く、整備担架の拘束から抜けだした壱型丙は格納庫の入り口に姿を見せた要撃級に向けて走りだす。
 繰り出された要撃級の衝角を潜りぬけ、腕部ナイフシースから抜き放った短刀を深々と柔らかい脇腹へとねじ込む壱型丙。
 何故、突然壱型丙が起動したのか?
 当然の疑問が葵の脳裏に過ぎるも、鬼気迫る壱型丙の姿に彼女は呆然と呟くことしか出来なかった。

「―――泣いてるの? ・・・・・・マナちゃん」








 ・・・・・・・・・殺す。

 ・・・・・・殺す。

 ・・・殺す。

 殺す。

「ああああああああああああああああああああああッ!!」

 咆哮。
 しかしその声は、発した本人には届かない。
 少女はただ目の前のBETAを殺す。
 ただそれだけを考えて動く。
 
「死ねぇぇぇぇええええええええええええッ!!」

 少女の殺意が機体を動かす。
 その殺意を忠実に反映する、壱型丙。
 狭い格納庫の中が、壱型丙によってキリング・フィールドと化す。
 脆弱なマニュピレーターが歪むのも構わず、要撃級の身体を何度も何度も、その原型が崩れるまで短刀で突き刺し続ける。
 黒き塗装は剥離し、格納庫の床には夥しいBETAの体液が広がる。
 そのどす黒い液体を踏み躙り、まるで此処から先は血の一滴すら通さんとばかりに立つ壱型丙。 その背後には生身を晒す三人の仲間と、呆気に取られた友軍機がいる。
 刃の欠けた短刀を格納庫の入り口に姿を見せた戦車級へ投げつけ、代わりの武器とばかりに要撃級の骸から衝角をもぎ取る。 
 ダイヤモンドに勝る高度と、カーボンナノチューブを超える強度を持つ衝角を携え、壱型丙は駆け出す。

 それは戦術機の概念に無い動きだった。
 それは機械が処理できる限界を越えた動きだった。
 それはまるで・・・・・・白き獣の再来と呼べる動きだった。

 出鱈目に衝角を振り回し、近寄る戦車級をただ叩き潰す。

 だが足りない。
 こんな武器では足りない。
 連中を殺すのにはもっと強力な武器が必要だと、真奈美の心が訴える。

「・・・・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ」

 興奮し血走った瞳には狂気の色が見え隠れする。
 だからこそ少女は気づかない・・・・・・今この瞬間、少女の瞳から止めどなく涙が溢れ出ていることを。

『―――三時方向、突撃級接近』

 Asura-daの警告音声が響いた直後、近くにあった資材庫を突き破り、BETA屈指の装甲を持つ突撃級が姿を見せる。
 アスファルトを削りながら爆走する突撃級。 壱型丙は手にした衝角を投げ付け、勢いが怯んだ隙に突撃級へ取り付いた。

「邪魔するなぁぁぁぁぁああああああああッ!!」

 通常の不知火よりも高出力の主基を搭載した壱型丙。
 壱型丙はその大出力を生かして強引に突撃級の進路を逸らし、隣の18番格納庫へと転がり込んで行った。







 外壁をぶち抜き、突撃級と共に一機の戦術機が飛び込んでくる。
 既にバランスを崩していた突撃級は外壁を破った衝撃で転倒し、幾つもの整備担架をなぎ倒して止まる。 一緒に飛び込んできた戦術機も、似たような姿で格納庫の床を削りながら凛の乗る不知火に激突し動きを止めた。

「―――壱型丙だと? 誰が乗っているッ!?」

 麻美の疑問に答える者は誰もいない、代わりとばかりに耳障りな金属音を上げて立ち上がる壱型丙。
 横転し藻掻く突撃級に一瞥をくれ、おもむろに壱型丙が手を伸ばす先にあるのは・・・・・・凛の機体が保持する試作99型砲だった。

「止めろ!! それはどのみち作動しないッ!!」

 そう唯依が静止するも壱型丙は止まらない。 激突した衝撃で凛は気を失っているのか、何ら抵抗をすることも無く試作99型砲を壱型丙に奪われてしまう。
 作動するハズがない。
 その場にいる誰もがそう思う中、壱型丙が保持する試作99型砲が甲高い音を響かせ始める。
 それはブラックボックスから供給された大電力によって砲が駆動する音だった。
 
「そんな・・・・・・馬鹿な」

 呆けた様子で呟く唯依を尻目に、麻美は試作99型砲の発砲によって起こる惨状を想像する。
 初速が秒速数キロにも達する砲弾が齎す被害。
 それは突撃砲の比では無い。 音速を遥かに超える物体が起こす衝撃波は、間違い無く全てを吹き飛ばす。

「撃つなぁぁぁぁぁッ!! 」

 麻美の叫びも虚しく、壱型丙はトリガーを引いた。
 試作99型砲に繋がる装弾ベルト、そこに残った僅かな120㎜砲弾が眩い閃光と共に吐き出される。

「―――ッ!!」

 無駄と分かりつつ、麻美は両手で顔を覆い衝撃に備えた。

 ―――だが覚悟した衝撃は一切こなかった。

「・・・・・・??」

 意識を保つ己に疑問を思うも、麻美は咄嗟に眼前を庇った腕を下げて再び壱型丙を仰ぎ見る。
 試作99型砲に装填されていた僅かな砲弾は確かに射出され、目標となった突撃級を貫き、その向こうにあった格納庫の残骸、戦車級、それら一切合切をその圧倒的な力で粉砕した。
 その力は放った試作99型砲自体にも多大な被害を齎し、壱型丙が保持する砲は砲身基部を残して崩壊していた。
 見る影も無く荒れ果てた格納庫の内部、だがその惨状は全て壱型丙の向こう側で起きていた。 機体より後方にいた自分達の側には一切被害が無い。

 その理由は・・・・・・一人の少女の存在だった。

「―――マユッ!!」

 惨状の境界線とも言える起点は、正確には少女が居た場所だった。
 麻美が声を掛けると同時、特異な力を持った少女の小さな背中が揺れ、そのまま力無く崩れ落ちる。
 慌ててマユに駆け寄りながら、麻美は自分達を守ったのがこの少女だと気付いた。
 だが、気付いたところで何も変わらない。
 人ならざる力を得たとしても、それは万能の力ではない。
 過ぎた力は身を滅ぼす、人が人の殻を打ち破ることはそれ相応の代償を必要とするのだ。

「マユッ!! 真由美ッ!! お願い目を開けてッ!!」

 麻美の懇願も虚しく、少女が目を開け口を開くことは無い
 急速に冷えていく少女の身体。 
 その生命の灯火が消えかけているのを麻美は肌で感じ、少しでも温もりを逃さぬようにときつく抱き締める。

「駄目・・・駄目ッ!! 逝っちゃ駄目ッ!! 貴女が死んだら私・・・・・・隆さんに顔向け出来ないッ!!」

「―――凛ッ!! 起きなさいッ!! マユを貴方の不知火に乗せるわッ!! 準備してッ!!」

 ミースの指示で凛が搭乗する不知火が麻美とマユに近づいて行く。
 麻美はただ、ぐったりと横たわる少女を抱きながら叫び続ける。



 再び放たれた試作99型砲の一斉射にて、僅かな時間ではあるも彼らの周囲からBETAの驚異は消えた。
 だが悲劇は去ったわけでは無い。
 運命はこれまでの幸運の代償とばかりに、彼らに悲劇を齎す。



 ―――確かに奇跡は起きた。



 ―――だが悲痛な悲劇もまた起きる。



 ―――奇跡など塗り潰す、絶望的な悲劇の幕はまだ上がったばかりなのだ。








*Edit ▽TB[0]▽CO[15]   

~ Comment ~

あとがきもどき~ 


申し訳ございませんでした!!m(_ _)m
昨年末に最終話を掲載すると言っておきながらこの体たらく・・・・・・しかも前後編での掲載。
皆様、平に平にご容赦のほどをッ!!
Twitterで自分をフォローしてくださっている方は朧気ながらご存知でしょうが・・・・・・昨年末から色々とありまして・・・・・・いや、言い訳は致しません!!
次こそは、次の後編こそは今月中に掲載しますので、何卒寛大なご処置をお願いいたします!!

NoTitle 

うpお疲れ様です。

隆は丸ごと食われたかと思えば、足一本で済んでましたね。
まぁ、主人公死んだらこの話終っちゃいますしね・・・。

今回は皆生き残ったけど、最後の「奇跡など塗り潰す、絶望的な悲劇の幕が上がるのだ。」ってところを見て次回で誰か死ぬような気がしてならないですね。ランサーズメンバーには死んでほしくないなぁ。

無理だとは思いますが・・・。
次話も首を長くして待ってます!

NoTitle 

ふぅ、右足か……。三本目の足じゃなくてある意味良かったな隆。
もっとも、それも生きて帰れたらだが……。
これでデンマーク辺りから補充兵が届くかな?
マユに真奈美の尽力でアシュ公も動いたし、人の意志の力はどこまで現実を凌駕するのだろう?

色々あるようですが、頑張ってください。

NoTitle 

更新お疲れ様ですDON総統代行殿!
右足が食われましたが、生きているだけましですよね隆。
生体義肢で戦術機に乗っている人って原作では皆無(私の知っている限り)ですのでこれからはCPに成る筈ですから、もう心をすり減らさなくてすむのかもしれませんが別の意味で心をすり減らしそうですな隆君はw

栞の死亡もしくは重症フラグがいくつも建っているような…嫌ここはアシュ公搭載不知火壱型丙にのった真奈美の精神崩壊フラグですか!?
どっちもいやなフラグですな…

補充兵は何処から来るのか…ドイツ産のチッパイかデンマークの双子姫かヤクザ顔な姉御か大穴でアメリカの二人組みかフェノンリーブ少佐か…どれにしたって隆よりも衛士としては高ランク組みですね。
次回も楽しみにしております。

P.Sソ連まで隆君の護衛についていったゲシュタポ及びSSの数名が姫様に粛清されたようです。
それと自衛隊は変態揃いです…他にも変態としかいえない事をやっておりますからw

NoTitle 

むう、隆は片足一本食い千切られましたか・・・ しかし場所によっては、太ももなんかだと大動脈が通っていますから、至急の措置を行わないと。
って、まだBETAが居やがる、むうう・・・

そしてフラグ立てまくっている娘さんズが数名、野郎は死んでも、娘さんズの死は・・・ 「萌える!」
・・・すみません、外道です、ハイ。 外道でした・・・

しかし疑似生体かぁ、それこそ石〇さんの特製・スペシャル・紐付き疑似生体が(ry

では、後編お待ちしております!

NoTitle 

最新話、読みました。
隆、大丈夫なんでしょうか?
つか、最終回の前編なんですね。
残念です。

NoTitle 

最新話読みましたー

なんか真奈美が廃人になってしまいそうで戦々恐々です・・・

バーサクは退場フラグにしか思えない

後編楽しみにしてます!!

NoTitle 

まずはしおりんが生きてて良かったwww
そして隆。お前も頑張れwww

最終回、後編がすごく気になります。が!DON様も忙しいようですので
涙を飲んでお待ちしています。

そろそろ霞も出てきて欲しいなぁ・・・。

NoTitle 

更新お疲れ様です。
今後一体どうなるのか?
隆は足一本で済んだようですが、今後はそれすら生ぬるい展開がきそうな引きにちょっと恐いもの見たさの期待と不安が残ります。
ソ連編が次回で終わって次は何処編になるのか、隆が負傷したことにより一旦日本に戻るのでしょうか?

さて、個人的に気になるオリBETAの遊撃級。
ここにきて再び出てきましたか。
未だに謎が残っているようですが、このBETAの役割が非常に気になるところですね。
では後編と新章を楽しみにしてます。

NoTitle 

 更新お疲れ様です。事故で仕事休んでた分のしわ寄せがきて、悲鳴を上げてる変態です。
 喰われたのは、足だったか……命があるだけマシだけど、血の量からしてヤバそうだな(焦)
 とうとう麻美が、この世界の隆の名を言いましたね。つか、アシュ公の中身ってやっぱり……
 自分的に今回の名シーンは、真奈美が壱型丙に乗り込んだところですね。なんか、真奈美も00ユニットの素体適性があるような気がしてきた。
 後編楽しみにしてます。では~

 

あ、あぶねぇ…。もう少し食いちぎられるの上だったらリアルにもげろになってた(汗)

しかし、足か。重力の関係上下半身は上半身に比べて血の量が多いからいつ出血死しても可笑しくないな。

普通の小説の主人公ならどうやって生き残るんだろ?と思うところだが、MUV-LUVの世界観だと素で主人公の命心配しなくちゃいけないからな(笑)

しかし、主人公の隆をよそに、裏主人公の真奈美は思いっきり主人公してるねぇ~。

ソ連編が終わったら隆がヒロインに、真奈美が新主人公にジョブチェンジしてそう。

そう考えると、後編も楽しみだが、その後もとても気になる。

では、更新頑張って下さい(=≧ω≦)ノシ

NoTitle 

毎度楽しく拝見しております。
続きが気になってしかたがないです~

BGMはやはりこの曲(URLをクリック)でしょうか(汗

 

ううむ……
これから先隆達はどうなるのか
足を食いちぎられた隆も含め目が離せませんね



DONさん年末は大変だったみたいですねf^_^;
DONさんの素晴らしい作品を早く読みたいという気持ちは確かにありますが
それもDONさんの体とモチベーションあっての物なので無理せず自分のペースで頑張ってくれると嬉しいです(o~-')b

頂いたコメントへのお返事 

 
一ヶ月を越えてのちょっとした更新・・・・・・きっと皆さんお忘れでしょうが管理人のDONでございます。
 私生活のゴタゴタ・・・・・・などと言う何時もの言い訳は最早出来ませんね(汗
 拙作でも楽しみに待ってくださっている方々・・・・・・本気で申し訳ございませんOrz


 ZERO2X さん
 主人公死んだら話が終わっちゃうwww
 いや・・・・・・まぁ隆が主人公じゃなくてもいいんじゃないかと思ってみたり(オイ
 なるだけ早めに本編を追加しますので、今しばらくお待ち下さいませm(_ _)m
 
 taisaさん
 頂きものの掲載が遅くなってすみませんm(_ _)m
 今後の展開は・・・・・・きっとtaisaさんの予想とは違った展開になるとは思いますw
 少なくとも・・・・・・デンマークから誰かが来たりとかはしませんのでw

 亡命ドイツ軍人さん
 流石に主人公(一応)は殺せませんでしたw
 ってかどこぞの王家の粛清が怖いので尚更無理っすwww
 おしゃる通り足を失った人間は戦術機には乗れませんね・・・・・・そのままじゃね、フフフ
 
 samuraiさん
 帝国戦記の怒涛の更新、相変わらずのsamuraiさんの筆の冴えに嫉妬を感じぜずにはいられませんw
 そして貴方のSSを読んでるせいで私も女性陣の死に様には萌えずにはいられない身体に・・・・・・責任とってくださいッ!!www
 
 fujiさん
 すいません・・・・・・前編なんです(汗
 今現在書き上げてる分を中編として掲載しようとも思ったのですが、あんまり引っ張るのもどうかと思ったのでちゃんと最後まで書いて掲載致します。

 琵琶湖さん
 こっちでは初めまして・・・・・・でいいのかな?w
 真奈美は・・・・・・まぁ・・・・・・その・・・・・・健気な子ですからきっと立ち直れますよ(無責任w
 
 ぐっさんさん
 お優しいお言葉ありがとうございます~
 霞・・・・・・霞の出番ですね?もちうさぎっ子に出番があります!!
 そろそろ隆が横浜に帰還しますので、その時に兄妹の掛け合いを存分にやる予定です!!
 ・・・・・・・・・・・・楽しげな会話、とは断言できませんがねw

 黒豆おこわさん
 名古屋慣れました~?
 ツイッターを見るに満喫しているご様子ですけどwww
 ソ連編が終わった後ですか・・・・・・そうですね、光菱編、もしくはアラスカ編・・・・・・のどちらかで進む予定ですよ~
 
 変態さん
 何やらご無沙汰しております・・・・・・その後お体の調子は如何ですか? 
 ・・・・・・なんて話はメールを送るか電話しろってツッコまれそうですがw
 ふむ、変態さんは鋭い考察をお持ちだ・・・・・・半分あたりとお答えしておきましょうwww

 反逆者さん
 主人公であろうとヒロインであろうと容赦なく不幸のどん底に突き落とす。
 それこそがマブラブ、それこそがオルタ、それこそがアージュ作品。
 故に隆にも・・・・・・それ以外にも・・・・・・甘やかしちゃいけませんよね?w
 
 たつさん
 ありがとうございます!!
 しかしそのBGMは・・・・・・後編のほうが合うかもwww

 暇人さん
 お気遣いありがとうございます~
 ですが・・・・・・これ以上皆さんをお待たせするわけにもいかないので、更新速度を上げるべく頑張りますッ!!
 

ぐり○ぉーん! 

ぐり○ぉーん!
イエすいません。
でもやっぱりそうですよね、これ(笑)。速攻保存しました。
実はパトレイバーカスタムの際、不知火にグリフォンの翼をつけて、F-15はアルフォンスにして『倉庫街の決闘(どつきあい)』にしようかと悩んだのは秘密です。
だって似てるんだもん(笑)。

>頂きものの掲載が遅くなってすみませんm(_ _)m
ご自分のペースで頑張ってください。
ゆっくり待ってます。

>少なくとも・・・・・・デンマークから誰かが来たりとかはしませんのでw
来たら来たで騒ぎになるのは目に見えてますしね……(汗)。


さて、4月3日のホビーラウンドに向けてカスタムを頑張らねば……。
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